タンス預金や20か所の相続未登記物件が…!兄弟姉妹の相続手続きをサポートした事例
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お客様のご状況
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知多市にお住いのAさん、Bさん姉妹からの相続のご相談です。
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今回、お二人の兄のCさんが亡くなりました。Cさんは独身で、お子様もいませんでした。
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ご両親も先に亡くなっていましたので、相続人はAさんとBさん2名のみです。
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Cさんの名義になっていた財産は、まず、県内の不動産が約20か所ほどありました。また、タンス預金もかなりあるとのことでした。
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おそらく、相続税申告もかかるだろうということで、提携の税理士とともにサポートを開始しました。
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司法書士によるサポート
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調査を進めると、20か所の不動産には、ご自宅の他に、賃貸物件(土地・建物など)、農地などがありました。また、不動産の調査を進めると、先代からの相続登記が未登記の土地が複数あることが判明しました。
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AさんとBさんにタンス預金を洗い出していただいたところ、数千万円を超える現金がご自宅に残されていました。
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当然、相続税申告が必要になり、土地の中には市の「農用地利用集積化計画」に該当する土地もあったことから、詳細な不動産調査をとりまとめる必要がありました。
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まず、当事務所の司法書士が、20か所の不動産を特定しました。同時に相続人の戸籍調査も実施し、想定外の相続人が存在しないかどうかも改めて調査を行いました。
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今回のケースでは、Aさん、Bさん以外に相続人はいないことが判明しましたので、お二方が法定相続分(1/2ずつ)相続することで遺産分割協議はスムーズにまとまりました。
相続税申告についても、期限である10ヶ月以内に完了することができました。
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結果
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不動産の調査や、未登記の物件の相続登記など手続きは多岐にわたりましたが、お二人の協力もあり手続きを終えることができました。
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Aさん、Bさんからも「これだけ多くの不動産や大量の現金の手続きをすることは、自分たちでは不安もあったし、難しかったと思う」「今回の相続をきっかけに、家族の財産の整理整頓ができてよかった」とのお声をいただきました。
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今後、相続登記が義務化され、今回のように相続登記を放置してしまうと、10万円以下の過料が課せられる可能性がでてきます。
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また、仮に、AさんやBさんが手続きをせずに次の相続が発生すると、非常な複雑な所有形態になり、どうしようもなくなってしまう可能性がります。
また、タンス預金で多額の現金がでてくることは、そこまで多くないケースですが、それなりに起こります。それまで家族が知らなかった財産の存在が明らかになり、予期せぬ税金トラブルや、関係性の悪化といったことも起こりえます。
遺言などを書いておくことで、残されたご家族が方向性で迷うことがないよう、また円滑に手続きを進めることができるように準備しておくことをお勧めします。