お子様がいない方の相続手続きで、多数の兄弟・代襲相続となった事例
状況
旦那様がお亡くなりにったAさんからのご相談です。
Aさんご夫婦にはお子様がいらっしゃらなかったため、ご兄弟が相続人になりました。また、すでに他界されていたお兄様もいらしたため、代襲相続(甥・姪への相続)が発生します。
このような事情から、ご兄弟と甥・姪をあわせて、相続人の数が合計8名になりました。ところが、Aさんと何名かのご兄弟および、甥・姪とはあまり付き合いがなく、連絡もとりあっていなかったため、遺産分割協議をすすめることができずにいました。
財産は、土地や建物、預貯金などあわせて数億円にのぼったため、相続税申告をする必要がありました。相続税申告は10ヶ月の期限がありますので、このまま遺産分割協議が進まないのは困る、ということでご相談にいらっしゃいました。
司法書士のサポート
まず、Aさんの旦那様が遺言を残していないかどうか確認をしました。遺言があれば、スムーズに相続手続きを進めることができる可能性があります。しかし今回のケースでは、遺言を残されていなかったため、8名の相続人全員と遺産分割協議を行い、遺産分割協議書に印鑑をおしてもらう必要があります。
そこで、当事務所からは、相続手続き丸ごと代行サービス(遺産整理)をご提案し、当事務所がA様の代理人となり、遺産分割協議から相続手続き(各種名義変更)のサポートをさせていただくこととなりました。
まず、遺産分割案をとりまとめ、相続人全員と連絡をとりました。お電話やお手紙、時には直接ご訪問し、8名全員の方から遺産分割協議書に印鑑をいただきました。
また、相続財産に含まれた不動産についても、売却し、その金銭を相続人でわけていただくかたちの手続き(換価分割)を行いました。
遺産分割協議書がまとまった後、連携の税理士をご紹介し、相続税申告のお手続きを行いました。
結果・実現したこと
お互いに連絡をあまりとっていない8名の相続人の間に立ち、手続きを進めるうえで、最も気を使ったのは皆様の意思の確認、遺産分割に関する異論がないかどうかです。
幸い、法定相続分で遺産をわけることに皆様から同意をいただけましたので、揉めることもなく、手続きはスムーズに進みました。また、早期にご相談にお越しいただいたことで、相続税の申告期限にも余裕をもって対応することができました。
相続人や財産が多岐にわたる今回のようなケースは、すこし間違うと大きな相続トラブル、争いにつながりかねません。また、人生に一度あるかないかの複雑なお手続きを、身内をなくされた状況の中で、期限に追われながら行うのは大変なことです。
ぜひ、相続の専門家に一度、ご相談いただくことをおすすめいたします。
当事務所でもご相談は無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。