知多市で相続の悩みはどこに相談すべき?最適な相談先と選び方のポイント
「親が亡くなったけれど、何から手をつけていいかわからない」「実家の土地や建物の名義変更はどうすればいいの?」
知多市にお住まいで、突然の相続に直面し、このような不安や疑問を抱えている方はいらっしゃいませんか?
相続は、誰にでも起こりうる身近な出来事ですが、その手続きは戸籍の収集から遺産分割協議、不動産の名義変更(相続登記)、相続税の申告まで、非常に多岐にわたり複雑です。大切なご家族を亡くされた悲しみの中で、これらの手続きをご自身だけで進めるのは、精神的にも時間的にも大きな負担となります。
そんなとき、頼りになるのが法律や税金の専門家です。しかし、「弁護士、司法書士、税理士…誰に相談すればいいの?」と、相談先選びで迷ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、知多市で相続に関する悩みを抱える方のために、最適な相談先の見つけ方と、専門家を選ぶ際のポイントを分かりやすく解説します。
あなたの悩みはどれ?相談内容で分かる最適な専門家
相続の相談と一言でいっても、その内容は様々です。まずは、ご自身の状況に合った専門家を見つけるために、それぞれの専門分野の違いを理解しましょう。
1. 司法書士|不動産の名義変更(相続登記)のプロフェッショナル
司法書士に相談すべきケース
・相続財産に不動産(土地・家・マンション)が含まれている
・遺言書の検認や相続放棄など、家庭裁判所へ提出する書類を作成したい
・相続人同士で争いはないので、手続きを円滑に進めたい
・銀行や証券会社の手続きも、不動産登記もまとめて依頼したい
司法書士は「登記の専門家」
相続財産に不動産がある場合、その名義を亡くなった方から相続人へ変更する「相続登記」が必須となりますが、これは司法書士の独占業務です。
また、遺産分割協議書の作成はもちろん、相続放棄や遺言書の検認申立てなど、家庭裁判所に提出する書類作成も行えます。
相続人同士で揉めておらず、手続き全般をスムーズに進めたい場合の中心的な相談先となります。
できること(得意なこと) |
不動産の名義変更(相続登記)【独占業務】 家庭裁判所に提出する書類の作成(相続放棄、遺言書検認など) 遺産分割協議書の作成 預貯金、株式などの名義変更サポート 会社役員の変更登記(相続で事業承継する場合) |
できないこと |
相続税の申告【税理士の独占業務】 代理人として相手方と交渉・調停・裁判を行うこと |
2. 弁護士|相続トラブル・紛争解決のプロフェッショナル
弁護士に相談すべきケース
・相続人同士で遺産の分け方を巡って揉めている、揉めそう
・遺言書の内容に納得できない
・特定の相続人が財産を独り占めしている
・自分の「遺留分」を請求したい
弁護士は「法律と紛争解決の専門家」
相続人間の感情的な対立や、遺産の分け方で意見がまとまらないなど、トラブルが発生している場合に頼りになる存在です。
あなたの代理人として他の相続人と交渉したり、家庭裁判所での調停や審判であなたの権利を主張したりすることができます。
このような代理人業務は、弁護士の独占業務です。
できること(得意なこと) |
代理人としての交渉、調停、審判、訴訟【独占業務】 遺産分割協議で揉めている場合の交渉 遺留分侵害額請求などの法的手続き 遺言の有効性を争う場合の手続き |
できないこと |
相続税の申告【税理士の独占業務】 |
3. 税理士|相続税のプロフェッショナル
税理士に相談すべきケース
・相続財産の総額が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超えそう
・相続税をできるだけ節税したい
・土地などの財産評価が複雑で、自分で評価できない
・亡くなった方の準確定申告が必要
税理士は「税金の専門家」
相続財産が一定額以上ある場合に必要となる「相続税の申告」は、税理士の独占業務です。
相続税の計算、複雑な土地評価、そして税負担を軽減するための特例活用など、税務に関するあらゆる相談に対応します。
相続税の申告は、相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内に行う必要があり、期限が非常にタイトなので注意が必要です。
できること(得意なこと) |
相続税の申告・納付手続き【独占業務】 相続財産の評価 生前の相続税対策(贈与など)の相談 準確定申告(亡くなった方の所得税申告) |
できないこと |
不動産の名義変更(相続登記)【司法書士の独占業務】 代理人として交渉や裁判を行うこと【弁護士の独占業務】 遺産分割協議書の作成(税務上の観点から作成は可能だが、登記や紛争予防の観点では司法書士・弁護士が専門) |
4. 行政書士|書類作成と手続きのプロフェッショナル
行政書士に相談すべきケース
・相続トラブルがなく、相続財産に不動産も含まれていない
・相続人の調査や戸籍謄本の収集を手伝ってほしい
・預貯金や自動車の名義変更手続きの書類を作成してほしい
行政書士は「官公署に提出する書類作成の専門家」
相続人の確定に必要な戸籍謄本の収集や、相続関係説明図の作成、争いのないケースでの遺産分割協議書の作成などを行います。
ただし、不動産の登記申請や、法務局・裁判所に提出する書類の作成、代理人としての交渉は行えません。
相続財産が預貯金や車のみで、相続人間にも争いがないといったシンプルなケースでの相談先となります。
できること(得意なこと) |
戸籍謄本等の収集、相続関係説明図の作成 遺産分割協議書の作成(争いのない場合) 預貯金や自動車の名義変更書類の作成 |
できないこと |
不動産の名義変更(相続登記) 家庭裁判所や法務局に提出する書類の作成 代理人としての交渉や裁判 相続税の申告 |
【お悩み別】相続の相談先 早わかりチャート
ここまで読んでもまだ迷う、という方のために、あなたの状況に合った相談先が一目でわかるチャートをご用意しました。
あなたのお悩み・状況は? |
司法書士 | 弁護士 | 税理士 | 行政書士 |
不動産(土地・家)の名義変更をしたい |
◎ | △ | × | × |
相続人で揉めている、揉めそう |
× | ◎ | × |
× |
相続税の申告が必要 |
× | × | ◎ | × |
手続きをまとめて全部お願いしたい |
◎ | ○ | ○ |
△ |
遺言書が見つかった |
◎ | ○ | ○ |
○ |
相続放棄をしたい |
◎ | ○ | × |
× |
預貯金の解約をお願いしたい |
◎ | △ | △ |
◎ |
◎:最適な相談先 ○:相談可能 △:専門外だが連携可能 ×:対応不可
知多市で後悔しない!相続の相談先を選ぶ5つのポイント
専門家選びは、相続手続きをスムーズに進めるための最も重要なステップです。知多市で相談先を選ぶ際には、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
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相続に関する実績が豊富か
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相続案件の経験が豊富な事務所を選びましょう。ホームページで相続に関する解決事例やお客様の声を掲載しているか確認するのがおすすめです。
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料金体系が明確か
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相談前に、相談料の有無や、依頼した場合にどのような費用がいくらかかるのかを丁寧に説明してくれる事務所を選びましょう。「お見積り無料」の事務所なら、安心して相談できます。
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親身に話を聞いてくれるか
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専門用語ばかりで説明が分かりにくかったり、質問しにくい雰囲気だったりすると、安心して任せることができません。あなたの不安に寄り添い、分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれる、信頼できる専門家を見つけましょう。
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知多市内や近隣でアクセスしやすいか
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手続きには、何度か事務所へ足を運んで打ち合わせをすることがあります。知多市やその周辺にある、アクセスの良い事務所を選ぶと便利です。
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他の専門家との連携(ワンストップサービス)があるか
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相続手続きは、司法書士、税理士といった複数の専門家の力が必要になる場面があります。例えば、相続登記は司法書士、相続税申告は税理士といった形です。 それぞれの専門家を探すのは大変ですが、事務所が税理士など他の専門家と連携していれば、一つの窓口で全ての手続きをスムーズに進めることができ、手間と時間を大幅に削減できます。
まとめ:相続の悩み、最初の相談窓口は司法書士がおすすめです
相続手続きは、専門家の力を借りることで、あなたの負担を大きく減らすことができます。
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相続トラブルが起きているなら弁護士
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相続税の申告が必要なら税理士
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不動産があり、トラブルがない場合や何から始めればいいか分からない場合は司法書士
特に、相続財産に不動産が含まれるケースが多い日本では、「相続手続きの道案内役」であり、「登記の専門家」である司法書士が最初の相談窓口として最適です。
私たち東海・知多相続遺言相談室は、知多市を中心に数多くの相続手続きをサポートしてまいりました。
初回のご相談は無料ですので、「こんなことを聞いてもいいのかな?」と迷われるような些細なことでも、まずはお気軽にお問い合わせください。相続に関するあらゆる不安を解消し、円満な相続を実現するため、親身にお手伝いさせていただきます。