遺言を活用して、子どうしの揉め事のリスクに正しく対応した事例
状況
Aさん(女性)からのご相談です。
娘と息子の二人のお子さんがいて、遺言を書こうとしているというご相談でした。
遺言の内容は、娘には保険金、他の全財産は息子というものを希望していました。
娘と仲が悪いわけではありませんでしたが、このままでは揉め事が起こる可能性がありました。
司法書士のサポート
生命保険は亡くなったタイミングで財産になるみなし相続財産であるため、そもそも「遺産分割の対象」ではありません。
ですので、遺言の内容を「揉め事が起こった場合、保険金以外の財産を娘が受け取り、代償財産として息子は生命保険金を受け取る」という内容にすることを提案いたしました。
結果
当初のプランとはことなる遺言にはなったため若干の抵抗感はありましたが、代償財産を用意することで揉め事になった時のリスクに正しく対処できるようになりました。
親子の仲が悪くなくてもいざ遺産を分割するとなると揉め事に発展したり、子の配偶者が分割方法に難を示すケースもあります。
遺言を活用することで、揉め事になった時のリスクに対処できるので、元気なうちに準備していくことが重要です。